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GTA: San Andreas - Story (ストーリー1(プロローグ 〜 Los Santos編))

Story(プロローグ 〜 Los Santos編)

プロローグ


カール・ジョンソン(CJ)

1992年、ロスサントス国際空港。

本作の主人公カール・ジョンソン(Carl "CJ" Johnson)がそこにいた。

彼は兄のスウィート(Sean "Sweet" Johnson)から、母親の死去の一報を受け、東海岸のリバティーシティから5年ぶりに古巣に帰ってきた。

タクシーで実家に向かっていると、3人の警官に道をふさがれ、銃を向けられる。そのまま地面に腹ばいにさせられると、財布の金を没収されてしまう。「おかえり」と見下すように言い放つ警官は、フランク・テンペニー(Officer Frank Tenpenny)という。CJは、「あんたに会いたかった」と嫌味で返すが、そのままパトカーに乗せられてしまう。

テンペニーはCJに帰郷の理由を尋ねるが、どうせ知っているのだろう。東海岸での暮らしについて話が進んでいると、警官の一人がCJの荷物から何かを発見する。それは、警官殺しに使われた銃であると、テンペニーはあまりにもスムーズに言い当てる。こうしてCJは濡れ衣を着せられ、警官たちの言いなりになる口実を与えてしまう。

CJはとある場所でパトカーから蹴落とされる。そこはバラス(The Ballas)と呼ばれる敵対ギャングの縄張りのど真ん中であった。CJは世界最悪の場所でゼロからの再スタートとなった。放置自転車に乗って漕ぎ出すと、久しぶりの故郷の風を感じながら実家に到着する。

実家にはだれもおらず、荒れ果てていた。床に落ちている写真を拾い上げると、母親や兄弟の記憶がフラッシュバックし、CJは頭を抱えてしまう。

そこに、バットを持った巨腹男が大声をあげて乱入してくる。CJのことを強盗と勘違いしているようだ。男の名はビッグ・スモーク(Melvin "Big Smoke" Harris)という。そこにいるのがCJだと気が付くと、「元気だったか」と熱い抱擁で迎える。元気なわけがないと答えるCJを連れて、二人は墓地へと向かう(Big Smoke)。

グローブストリート・ファミリーズ


スウィート、ライダーとケンドル

母親の墓前にはスウィート、ライダー(Lance "Ryder" Wilson)そしてケンドル・ジョンソン(Kendl Johnson)がいた。妹のケンドルはCJを優しく迎える。兄のスウィートは、CJが5年前に家族を置いて故郷を離れたこと責めると一触即発の状況になる。ケンドルは呆れて彼氏シーザー・ビアルパンド(Cesar Vialpando)に会いに行こうとするが、スウィートに強く制止される。スウィートは、ケンドルとシーザーの関係を好意的に思っていないようだ。それでもケンドルはその場を立ち去る。

何もかもめちゃくちゃだとスウィートはいらだつ。このところ、仲間の犠牲が多発しているようだ。4人が帰路につこうとしたとき、バラスの連中が車で襲撃してきて車を破壊されてしまう。4人はそこにあった自転車に乗って走り出す。走行中にも時折襲撃に遭い、CJは5年の間に勢力のバランスが変化したことを知る。CJは何とかグローブストリートに帰着すると、ファミリーの復興に力を貸すと約束する(Sweet & Kendl)。

隣の家に住んでいるライダーを訪ねると、比較的そっけなく迎えられる。ピザショップがファミリーのタグを消したというので制裁に行くことになる。ピザショップのカウンターで強盗まがいのことをするが、店員に冷静に対応され退散する(Ryder)。

スウィートはCJにスプレー缶を手渡すと、2人で出発する。街中にグローブストリートのタグをペイントすることで、ジョンソン兄弟の復活をアピールするのだという。この日は6つほどの敵対ギャングのタグを塗り替えた(Tagging up Turf)。

ストリートの仲間たちが、バラスのばらまいたヤクに溺れて堕落していることを知る。ライダーと共に売人の拠点に殴り込みに行き、戒めを与える(Cleaning the Hood)。

スモークが餓死寸前というので、仲間4人でチキン屋に食事を買いに行く。道中、ジョンソン兄弟の母親が襲われた時の話になり、事件には<グリーン・セイバー(車)>が関係していることを知らされる。ドライブスルーを出ると、バラスの車がグローブストリートに向かっているのを発見する。追跡して皆殺しにしつつ、スモークは銃撃戦の最中に腹を満たすことに成功した。CJはスモークを家に送りがてらに、スモークが銃撃に参加しなかったことと、グローブストリートから離れた場所に居住していることに幾分かの疑問を抱いた(Drive-thru)。

ファミリーの一人であるエメット(Emmet)から心もとない銃を調達するあてを確保した後、CJは緑色の服を購入し、ファミリーに復帰した意思を明確に示した(Nines and AK's)。

バラスのシマに出向き、挨拶代わりにドライブバイを仕掛けたり(Drive-By)、別の敵対ギャングのシマから脱出できなくなったスウィートを救出したりした(Sweet's Girl)。

ライダーとの仕事では、軍人宅に侵入し武器を盗み出したり(Home Invasion)、テンペニーらからの命令で走行中の列車から物資を投げて盗んだり(Catalyst)、軍事倉庫に侵入して銃器を盗んだりする(Robbing Uncle Sam)。

OGロック


OGロック

スモークはジェフリーという男の出所を迎えに行くところだった。ジェフリーはまたの名をOGロック(Jeffrey "OG Loc" Cross)といい、軽犯罪の積み重ねで服役していたらしい。再会のあいさつもほどほどに、全員で車に乗り込む。OGは完全に自由の身になったわけではなく、保護観察下に置かれているようだ。OGとムショの中で深い関係(意味深)にあったフレディという男が、OGのライムブック(ラップのネタ)を盗んだという。フレディを追跡のうえ殺害するが、結局ライムブックは持っていなかった。CJはOGを彼の再就職先のハンバーガー店に送り届け、その日は別れた(OG Loc)。

別の日にハンバーガー店に向かうと、真面目に仕事をするOGの姿があった。彼は人前でパフォーマンスを披露することを切望しており、そのための協力をCJに懇願する。CJは頼みを受け入れ、サウンドシステムをビーチで強奪し(Life's a Beach)、人気ラッパーのマッド・ドッグ(Madd Dogg)からライムブックを盗み取る(Madd Dogg's Rhymes)。さらには、マッド・ドッグの授賞式のタイミングで、彼のマネージャを拉致して海に沈めてしまう(Management Issues)。

ビッグ・スモーク


ビッグ・スモーク

スモーク宅を訪問すると、やけにテンペニーらとよく出くわす。スモークはファミリーのために一切の情報は漏らしていないという。スモークの案内で、ハッパの売人をバットでしばいたり(Running Dog)、バゴスらの取引を妨害するために列車と追いかけっこなどをしたりする(Wrong Side of the Tracks)。

別の日にはテンペニーらはおらず、今回は彼らのパシリの仕事ではないという。ダウンタウンのデパート内でロシアの組織とドンパチし、命からがら逃げかえってくる(Just Business)。

バーガー店での地味な仕事にうんざりしたOGは店をバックレる。ムショに戻る前に盛大なパーティを開くといい、CJにもろもろの準備をさせる。グローブストリートで開かれたパーティにCJも参加するが、あまりのラップのひどさに屋外に避難する。すると、バラスがグローブストリートに対して大規模な襲撃を仕掛けてくる。CJ達は総力を結集してバラスを返り討ちにする。図らずも盛大なパーティとなってしまった(House Party)。

シーザー・ビアルパンド


シーザー・ヴィアルパンド

自宅ではスウィートとケンドルがまた口論をしていた。スウィートはケンドルの彼氏のことをメキシコ野郎と呼び、人種間の交際がどうしても気に食わないようだ。ケンドルは構わずに外出していく。

CJはハイドロを装備したローライダー車を用意すると、ユニティー駅で開かれているというミーティングに向かった。会場にて、CJが素晴らしいリズム感で車を操っていると、歓喜したケンドルが駆け寄ってくる。CJの意外な一面を目撃して少し見直したようだ。後を追うようにもう一人の男が近づいてくる。彼こそがシーザーである。彼もまたCJのパフォーマンスを褒めたたえる。一部の聴衆ともめるシーン(※)もあったが、シーザーがたしなめてその場を収める。

(※:ミーティングはバリオス・ロス・アステカというギャングが開催したものであり、シーザーはそのギャングのリーダーである。グローブストリート・ファミリーズと特段の敵対関係にあるわけではないが、CJは部外者として嫌悪された。)

シーザーはCJを連れ出すと、ケンドルへの真剣な思いを伝える。CJは彼の真摯な態度や人間性を受け止め、いくらか態度を柔和させた(Cesar Vialpando)。

別の日にはローライダー専用の賭けレースに誘われて勝利を収める(High Stakes, Low-rider)。

C.R.A.S.H.(組織犯罪対策課)


クラッシュ
左からプラスキー巡査、テンペニー巡査、ヘルナンデス巡査

テンペニーは、CJをドーナッツ店に呼び出す。そこには、テンペニーの他にC.R.A.S.H.(Community Resources Against Street Hoodlums, 組織犯罪対策課)の同僚であるエディ・プラスキー(Officer Edward Pulaski)、ジミー・ヘルナンデス(Jimmy Hernandez)も当然のようにいた。

CJがしばらく顔を出さなかったことについて、テンペニーが責め立てる。CJは飽くまで彼らの支配下にあるとテンペニーは強調する。早速汚れ仕事として、警官殺しの男を始末するように指示が出される。対象の男の家に十数個の火炎瓶を放り込むと、家は大きな炎に包まれる。しかし、家には取り残された少女がいた。CJは命を顧みず家の中に飛び込むと、間一髪で少女の救出に成功する。少女の名はデニス・ロビンソン(Denise Robinson)といい、グローブストリートの外れに在住している。このことが縁となり、CJとデニスはデートを重ねる仲となる(Burning Desire)。

報告がてらドーナッツ店に出向くと、テンペニーらは帰途につくところだった。ついでとばかりに、最近力をつけすぎたバラスの力をそぐための画策を伝える。CJは、バラスとロシア武器商人の取引の場となっている倉庫を襲撃し、皆殺しにする(Gray Imports)。

グローブストリート・ファミリーズの結束

スウィートから連絡があり、ファミリー内にドラッグを売りさばいている裏切者がいるという。バラスのシマのグレンパーク付近に身をひそめていることがわかり、あえてパークでドンパチを起こす。激しい銃撃戦の後、パークはグローブストリートが勝ち取る。慌てて飛び出してきた裏切り者を始末し、本件は決着する(Doberman)。

テンペニーからの情報により、バラスの幹部の葬儀が開かれ、そこに主要メンバーが集まることがわかる。スウィートは皆殺しのチャンスと色めきたつ。葬儀ということで乗り気ではなかったCJの腕を引っ張り、グローブストリートの仲間と共に墓地へ向かう。葬儀会場では激しい抵抗にあうが、バラスの幹部を殺害することに成功する(Los Sepulcros)。

自宅にはスウィート、スモーク、ライダーがいた。スウィートの発案で、ファミリー間の結束を強めるための集会を開くことになる。集会の会場となっているモーテルに到着すると、スウィートが中に入っていく。しばらくすると、SWATがモーテルを襲撃してくる。CJはモーテル内のスウィートと合流すると、スモークの運転する車に乗り込んで逃走する(Reuniting the Families)。

グリーン・セイバー

スウィート宅にはストリートのメンバーが集結していた。スウィートは、CJの完全復活を強調するとともに、バラスへの大規模襲撃を呼びかける。家を出たCJはシーザーからの電話を受ける。

CJはでかいヤマの前だからと電話を切ろうとするが、シーザーはどうしても話したいことがあると引き留める。CJはその真剣な態度に負け、待ち合わせ場所である高速道路下に向かった。

シーザーが待つ車に乗り込むと、前方を注視するように促す。

すると、前方の建物内からバラスのメンバーが数人出てくる。その後に続くように、スモークとライダーが出てくるではないか。二人がガレージのゲートをあけると、例の<グリーン・セイバー>があらわになる。しかも、そこにはテンペニーの姿もあった。スモークらはグローブストリートを売っていたのだ。

CJはシーザーに礼を言うと、スウィートの身を案じる。スウィートは襲撃に向けて仲間と終結しているところであった。CJはその場所に急行する。

現場ではすでにバラスとの銃撃戦が始まっており、スウィートは負傷していた。次々と増援されるバラスを払いのけていたのだが、3台のパトカーに取り囲まれてしまい、観念したCJはホールドアップする(The Green Sabre)。

Badlands編に続く→